積極的分離とギフテッド


16.実存的危機(実存的うつ)の実例と対処法

2024年6月14日

あなたが探している情報かもしれません。

実存的危機(実存的うつ)とは

数々のネットの言説によれば、「人間が死する存在であることに気づき、自分が生きていても意味がない」と思い詰めてしまうことのようです。このような考えが頭の中を占めると鬱になる。
大人になってから社会不安や経済不安を感じて実存的危機を体験する者は多いが、ギフテッドはかなり低年齢で体験するとされるようです。
実存的危機を回避するためには積極的分離が有効であると言われています。

実存的危機(実存的うつ)と対処の実態

当方は、実存的危機を4回経験し、うち3回は簡易的に回避しています。最後の1回は15年間続き、積極的分離により解決しています。
参考までに、1回目は2歳2ヵ月~4歳10ヵ月、2回目は、7歳6ヵ月~8歳9か月、3回目は、10歳3ヵ月~10歳9か月、4回目は、12歳10か月~28歳1ヵ月です。
最初の2回は何らかの映像作品をきっかけにして引き起こされています。曲名やシーンがピンポイントで特定されているということが重要と思われますが、これはまた別の記事にするかもしれません。なお、簡易的な回避(2回)も映像作品によって行われましたが、こちらは映像作品全体となります。
最終的に積極的分離を起こすこととになりますが、そのヒントもやはり映像作品にありました。

一覧表にまとめておきます。          
回数時期きっかけ実存的危機の詳細対処法対処できた理由
1回目 2歳2ヵ月~4歳10ヵ月 ・日本航空123便墜落事故のニュース中継の視聴。
・NHKみんなのうた『しあわせのうた』の視聴。
・生きるとは何か?
・死とは何か?
・TVアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』第3期の視聴。 ・「この世以外」への希望的観測を得た。
2回目 7歳6ヵ月~8歳9ヵ月 ・TVアニメ『美味しんぼ』OP映像『Dang Dang 気になる』の視聴。
・TVアニメ『おぼっちゃまくん』ED映像『む~んな気持ちはおセンチ』の視聴。
・漠然とした未来への不安 ・TVアニメ『ハイスクールミステリー学園七不思議』の視聴。 ・「死後の世界」への希望的観測を得た。
3回目 10歳3ヵ月~10歳9ヵ月 ・秋の夜長に虫の音(ね)を聞いたこと。 ・漠然とした未来への不安 ・江戸川乱歩の推理小説を読む。 ・現実逃避により問題解決を先送り。
4回目 12歳10ヵ月~28歳1ヵ月 ・中学校に入学したこと。 ・厭世観 ・積極的分離 ・映画『バタフライ・エフェクト』をヒントに戻れる時点(7歳0ヵ月)まで戻った。

なぜ、「実存的危機(実存的うつ)」にもかかわらず、普通に日常生活ができるのか?

答えは、「脳の稼働領域」にあります。
一般的に実存的うつになると、不登校になったり、精神科のお世話になることが多いと聞きます。
実例では、1回目、2回目、3回目の実存的危機のあと比較的すぐに(3~6ヵ月程度のちに)対処を行ったため、生活に支障は生じませんでした(そもそも未成年だったこともありますが)。
その後、4回目の実存的危機では、長年、対処法をとることが出来ませんでしたが、中高大と通常通り過ごし、就職しています。その間、不登校になったり心療内科や精神科を受診したことはなく、投薬もありません。
これは、誰でもできることではないかもしれませんが、方法論をお伝えしますので出来そうであれば、試してみて欲しいと思います。
当然、積極的分離が出来そうであれば、そちらを優先してやっていただきたいですが、人によっては難しい場合もあるようです。

実存的危機(実存的うつ)を脳内で隔離する

実存的危機の最中に、日常生活を普通に送るには、実存的危機を取り扱っている脳の領域を隔離することが必要です。この方法は、大学3年生だった21歳前後に偶然気づいたものです。
CDやDVDは光学的読取装置で記録情報を読み取り再生しますが、表面に傷がついていたり、データが壊れているところは「アクセス不能とみなし、読み飛ばして再生」しています。
実例では、実存的危機を扱っている脳の領域について、12歳10ヵ月以降、無意識のうちにアクセス不能となっていたようです。
ではなぜ、無意識にアクセス不能に出来たのか。端的に言えば、脳の稼働域が余っていたからというのが大きいです。大きな倉庫の場合、その一角に捨てられないけれど使えないものを何十年も置いておくことが出来ることと似ています。
21歳になって気づいた理由は、将来の就職等を考えたために、脳がフル稼働し始め、領域の余裕がなくなったためと思われます。
逆に言うと、大学受験程度では、脳の稼働領域は大して使われていなかったことになります。ただし、大学受験時も脳の領域が100%使えていないもどかしい感じはありました。

脳に余剰領域を作る

実存的危機を隔離する方法ですが、まずは脳内に余っている領域があることが必要です。
脳の領域を余らせる方法はいくつかありますが、余裕で対応できるところに行き、余裕で対応できる事だけをやることが一番簡単で効果があります。余剰領域が一定以上の規模になると、自動的に「実存的危機」は隔離されるように思います。

実存的危機(実存的うつ)と積極的分離

脳の一部をアクセス不能にするというのは、そう何年も続けられないようです。実例で15年間です。
当方の場合は、運よくある映画がヒントになって積極的分離を行うことができ、7歳0ヵ月時点へ復旧が完了しました。
積極的分離の具体的なやり方は以下の記事をご覧ください。

  • 習得法
  • 7.中二病的能力の習得法(OEの有効な使い方・積極的分離のやり方)

  • 検証
  • 8.「積極的別人格」作成法と『積極的分離理論』

    実存的危機(実存的うつ)の罠

    実存的危機には様々な罠があります。
    第1に精神不安定が懸念されます。心療内科、精神科による投薬ルートになった場合、積極的分離は遠ざかります。
    第2に、具体的な対処法の選択肢が難しい。「死」を扱うため、オカルトやスピリチュアル分野との親和性が非常に高く、宗教などに傾倒してしまうと、積極的分離は遠ざかります。
    第3に、積極的分離レベル3に到達しなければならないという試練があります。第2の懸念と逆説的ではあるが、レベル3に到達していれば、実存的危機から道が開けるはずです。
    第4に、過去に実存的危機を担当した脳の領域を再利用できているのかがわからないことです。積極的分離を行ったとしても、過去の実存的危機の経験が脳内にジャンク情報として残されている可能性は否定できず、その場合は、脳の稼働領域全体が縮小している可能性もあります。