積極的分離とギフテッド


12.『積極的分離』レベル4の世界観

2024年3月29日 12:42

『積極的分離理論』については、ギフテッドと関連のある話題になります。

『積極的分離理論』レベル4

(引用開始)
意識的な多段階・垂直的視点の獲得。
ギフテッドの個人的発達の第四段階は、それまで自分が多くの時間を自分自身のことや自らのニーズにばかり費やしてきたことに気付いた時に起こる。
他人に心を開き、もっと利他的になって社会全体の利益のために生きるべき時なのだろうと考え始める。
この段階において、より高尚な、そしてより普遍的な価値観を取り入れていく。
(引用終了)
Wikipedia

レベル4は富と名声の先に?

何かしらの恩恵を受け続けていたことに気づくことが、レベル4への入り口となる。
よくある例として、当初は富や名声を求めて行動していたが、あるとき突然、自らに富や名声を与えていたもの(主に一般人であるレベル1からの承認行為)の存在に気づく。
そして、一般社会(主にレベル1など)に対して何か良いと思われる方向への働きかけが出来るのではないか、働きかけをすべきではないか、と漠然と感じ、行動する。

レベル4はどこにいるのか?

最もレベル4がいる場所を挙げる。
どのような分野であっても、自身のOEにより、「第一人者」や「専門家」となった人の中に、レベル4がいる(「第一人者」や「専門家」全員がレベル4ではないということ)。
「第一人者」や「専門家」も、厳密なものではなく、単に「やり始めた人」や「分野に明るい人」の場合もある。その場合、外部からの観測は、かなり困難。
レベル4とそれ以外の「第一人者」や「専門家」の違いは、その人を中心とする「ある種のコミュニティ」(後述)が発生しているか否か。
分野の種類や学術的な価値は、関係がない。
コミュニティの大きさも、関係がない。
レベル4に会いたければ、それらしいコミュニティに参加することである。

レベル4の経済観念は?

「自ら食べるための規模」を維持することが基本思考。
最も近い言葉は、西洋的価値観では「清貧」、東洋的価値観では「質素」だが、すでに何らかの富や名声を得ているものも多く、身なりは良い。
また、すでに安定した生活基盤を持っている(後述)。

誰でもレベル4になれる?

なれる(もちろん要件あり)。
レベル3の状態となったうえで、別途「気づき」が必要だが。
「気づける」精神状態となるには、それ相応の他者から承認される自身のいわゆる魅力や能力(つまりOE)、生活基盤(代々受け継いだものを含む)を持っていることが必要だろう。
通常は、何年か生きていないと、そのような精神状態にはならないと思われるが、代々受け継いだ生活基盤からの恩恵があり、それに早期に気づくことで、相当な若年でのレベル4状態もありうる。

レベル4は世界を創る

レベル4が管理する場は、空気が違う(レベル4仕様)。
レベル4が管理する場は、重力が違う(レベル4仕様)。
・・・としか書きようがない。
全てのレベル4は、同じ世界観を持っているわけではなく、個体により個性がある。
「ある種のコミュニティ」。一般的なコミュニティのようだが、何かが違う。世界観が違う。
レベル4は、レベル1~3を新しい世界に引き込むことができる。
引き込まれたレベル1~3は、よくわからないけれど、基本的に良い気分になれる(笑)
空気が違うから、イキイキする。
重力が違うから、時間を忘れる。
・・・としか書きようがない。
レベル4の創る世界は、1つではないこともある。
レベル4同士の世界の相互干渉(相互協働?)は、見たことがないので、これから見たいと思っています。
見ることができたら、こちらでも書くかもしれません。

対話(レベル1 vs レベル2 vs レベル3 vs レベル4)

あるコンテストにて・・・

司会
「優勝者は、レベル4氏です!」

一同拍手

レベル1
「入賞逃した~~!(とりあえず次回も出よう。リベンジ!)」
レベル2
「次回はああしてこうして。もっと上に行けるはず!(・・・まさか、優勝者ってコネじゃないよね?)」
レベル3
「妥当な結果。レベル4氏は別格(勝てる気がしない)。」
レベル4
「・・・(私を育ててくれたこの分野に、何か私が出来ることはないだろうか)。」
コミュニティからの恩恵を、充分に受けたと感じたレベル4氏は、以後、コンテストに出ることはなかった。

数年後、コミュニティの後進を育てるレベル4氏の姿があった。