積極的分離とギフテッド


11.発達系まとめ
(『積極的分離』レベル3以上・ギフテッド・ギフテッド2E・いわゆる改善法)

2024年3月22日 13:03

『積極的分離理論』については、ギフテッドと関連のある話題になります。

時に、似た使われ方をしている3つについての観測まとめ。
脳力凸凹の平準化(≒発達障害の改善法)についての調査まとめ。

1-1.『積極的分離』レベル3以上

何かしらの感性(OE)を持つ(複数の場合もある)。
一般的な言葉では「センス」(学術分野以外を含む)が最も近い。
『積極的分離』理論では、OEの大きな発動により、レベル3以上となることがある。
レベル3以上の認定基準はないため、自己判断となる。
通常は、生まれつきの「センス」が発現しており、おおむね他者からもなんとなく観測可能。
ある種の教養(リベラルアーツ)と、救済的なあるいは聖母的な「やさしさ」がある。
西洋人が作った概念だから、この表現が適切と思っている。
物心ついたころからレベル3以上である、ということもある。
逆に成長するに従い、レベル2や1になることもある。
後天的にレベル3以上になった場合は、もともとそういった性質(遺伝子)を持っていることが多いようだ(後述)。
一般的な言葉でいう「感受性が高い」性質。

1-2. ギフテッド

一般社会では「高知能」とのみ認識されている。
認定基準は一応あるが、地域/研究者により実は異なる。
おおむね「知能指数」または「発現したセンス(学術分野のみ)」で観測される。
カタカナの日本語として書いた場合は、悪気なく原意「gifted」が無視されている事が多い。
『積極的分離』レベル3以上を指すこともある。

1-3.ギフテッド2E

言語学的にも、宗教学的にも、不思議な概念。
提唱者は西洋人のようだが、非キリスト教徒ならば納得。
一般的には、「発達障害がある高知能」と理解されている・・・が?

2-1. OE発動により脳力凸凹が強調

OE発動中は、一般人には凸凹が強調して見えている(はず)。
一般社会では、一般人にとって有用なOEが「正」、有用でないOEが「負」と認識される。
「負のOE」が長期化・固定化すると、一般人には「発達障害」や「ギフテッド2E」という言葉で認識される模様。
gifted社会では、OEに「正」も「負」もない(はず)。
市場で流通している複数の書籍を拝読したところ、脳力の凸凹(負のOE)の発現具合には理由があり、正の部分を高水準で平準化することが出来ると結論。
一般的には「発達障害は改善する」という文脈で語られることが多い。
というか、一般的な概念だとそれ以外の説明で読者を理解させることが困難。
実は、論点の1つは遺伝子絡みである。
よって、「真正の遺伝子障害(サイコパスなど)は(たとえ高知能でも)対象外」であるという見解が多くみられる。
確信は得られなかったが、「真正の発達障害」という概念も別にあるようで、当然こちらは改善しないのだが、かといって「真正の遺伝子障害(サイコパス等)」とイコールというわけでもなかった。

2-2. 脳力凸凹(負のOE発動)の原因

①遺伝子:創造性遺伝子(提唱者の文言より)の負の面が発現。
②体外環境:不自然な刺激があった、または適切な刺激がなかった。(トラウマの形成)
③体内環境:栄養素の欠乏、血流の阻害、特定神経の未連絡。(トラウマの形成)
複合的に生じる。
以上の見解は、「発達障害の原因」の文脈で語られることが多い。

2-3. 脳力凸凹(負のOE発動)を高水準(正のOE発動)に平準化する方法

①遺伝子:創造性遺伝子の正の面を発現させる。(0~8歳が特に有効)
②体外環境:不自然な刺激をなくし、適切な刺激を増やす。(0~17歳が特に有効)
③体内環境:栄養素の補給、血流の改善、特定神経の連絡。(全年齢で有効)
相互に作用する。
低年齢での実施で、一般で言う所の「高水準」で安定する。
以上の見解は、「発達障害の改善方法」の文脈で語られることが多い。
giftedが望むかは別として、一般人の割合が多いコミュニティでの処世術といえる。
特筆すべきは、18歳以降における脳力高水準での平準化は、大変困難ということ。
理由は、トラウマ解決に相当な時間とエネルギーを要し、創造性遺伝子の発現まで持っていくことがなかなかできないため。
実際の例を見ても、「カウンセリング」(実質大人向け「療育」ともいえる)でしのぐ方法が大多数。
加えて、命の危険がある場合、医師は「精神薬」を第一選択とする。

3.「療育」と「精神薬」

書籍、Web記事、当事者および養育者のブログ等、複数の文章を観測したが、「療育」と「精神薬」については、効果測定ができなかった。
「療育」は定義があいまいで、評価が困難。
「精神薬」は覚醒剤類似物質であり、根本的な解決法になっていない。

4. 脳の「報酬系」をどう見るべきか(私見)

giftedがトラウマを抱えることにより、創造性遺伝子の適切な発現が妨げられた場合、数々の「一般人にとっての」問題(一般人の認識する負のOE)が生じているように見える。
各種トラウマは取り除いたとして、創造性遺伝子の発現を誘発したい場合、
①8歳未満は外部から「報酬系」(ABA療育等)を刺激することは避けるべき。
②18歳以降は外部から「報酬系」(ニューロフィードバック等)を刺激するしか方法がない。
矛盾するように聞こえるかもしれないが、何事にも「適時適切」という言葉がある。
なお、年齢にかかわらず、自らで自己の「報酬系」を刺激すること(が出来るならば)は、特段大きな問題ではない(いわゆる人生観とか趣味の範囲の問題)。

5. 一億「総白痴化」と「総療育対象」

余談だが、ABAは、政府(や民間広告代理店)がすでに一般国民/消費者に向けてやっている。
日本国民は「一億総白痴」だから、全員が「ABA療育対象」だという認識らしい。