積極的分離とギフテッド


3.『積極的分離』レベル1の世界観

2023年12月27日 12:47

『積極的分離理論』については、ギフテッドと関連のある話題になります。

『積極的分離理論』レベル1

(引用開始)
第1要素(遺伝、直感)、及び第2要素(社会、環境)によって起こる最初の統合。
平均的な人格はこの段階で統合。
最初の発達段階は幼年期に起こる。
「探求したい」「発見したい」「操作したい」「学びたい」といった願望が人格をより早く成熟させる。
そして「なぜ人々はこのように振る舞うのか」「未来にはどんなことが待ち受けているのか」といったことに思いを巡らせ、また自分がいずれ死すべき運命にあることについてより強い実感を得る。
この時ギフテッドの子どもたちは初めての危機を経験する。
平均的な人格で離脱が起こる例としては、思春期に短期間離脱した後に、包括的な精神構造の変革が起こらずに、以前の人格に戻る。
(引用終了)
Wikipedia

ギフテッドの幼児期は、上記のような状態とのことです。

大部分はレベル1

大多数の一般人は、「探求したい」「発見したい」「操作したい」「学びたい」を根拠に、ある種の刺激を求める。
(興味を持つ分野は学問、経済、遊び、消費行動など人による)
「自分がいずれ死すべき運命にあることについてより強い実感」を得て、「死にたくない」と騒ぐ。
まさにその通りと考えられます。
大多数の一般人の行動と思考は、既存のフレームワークである「いま目の前にある世界」の箱庭で展開し、彼らにとっての生きやすいか生きにくいかは、箱庭の中で使えるトークン(money)の量次第である。

世界スタンダード「箱庭様式」

日本の場合は、ほぼ、国土とイコールです。
目の前の世界以外へ思い至ることはない。
思い至っても、せいぜい、箱庭同士の交流なのでフレームワークを外れることはないのです。
フレームワーク内のスペースは限られているために、「様々な前提」を作り、自分のリソースを節約しつつ、投入・回収することになります。
いわゆる知能が高い状態であれば、リソースの投入・回収の効率化が加速するようです。
構成員は、箱庭を荒らす者(サイコパス等)を取り締まって排除したり(警察、裁判所)、荒らす前に懐柔する(政治、学校、役所、会社、精神病院)といった技術を日々開発したりしています。
学校、役所、会社では、
・どんなことをすると箱庭が荒れてしまうのか、
・どのようにすれば箱庭が(自分が生きている間は)存続するのか、
を教わるということになります。
箱庭内で多数のリソースを持つ者(世襲政治家、実業家等)は、日本庭園や英国庭園にように、多少自分流に改造ができるようです。
たまに現実世界でも「リアル日本庭園」を造る政治家や実業家がいますが。
一見すると、魅力的な庭園もあり、一緒に作りたいと作業を申し出るものさえいます。
レベル1のままでとどまる大人が大量にいる理由です。

対話(レベル? vs レベル1)

子ども
「職場(学校・幼稚園・保育園)に行くことに、どんな意味があるの?」
レベル1の大人
「良い生活をするために、仕事に行ってお金を稼ぐ。」
子ども
「新聞やテレビでは、一大事とばかりにニュースが報道されるのはなぜ?」
レベル1の大人
「新聞やテレビで、世界を知る。」
子ども
「この世界は、本 当 に そ れ だ け ?」
レベル1の大人
「お金お金お金・・・・。」

注)90年代くらいまでは政治や経済のニュースが国内でもテレビ放送されていました。